Pythonの仮想環境として、よく使われる”venv”と“conda”について比較します。
個人的なオススメ
個人的には、 “conda” が使いやすかったです。
その理由を以下で解説します。
メリット・デメリット一覧
仮想環境 | メリット | デメリット |
venv | ・Python 公式の仮想環境である ・標準ライブラリで搭載されている ・シンプル | ・仮想環境の管理が大変 ・クラウドなど同期に時間がかかる |
conda | ・仮想環境が管理しやすい ・仮想環境を転用しやすい | ・Anacondaのインストールが必要 ・コマンドプロンプトで使用する場合、 環境変数設定変更が必要 |
venvのメリット・デメリット
メリット
簡単に言うと、『最初から導入されている』、『標準ライブラリ』であることが利点です。
他のライブラリのインストールなどが一切不要です。
仮想環境の扱いも比較的シンプルです。
デメリット
各プログラミングのフォルダごとに仮想環境の作成が必要になります。
他のプログラミングで使用したい場合は、『requirements.txt』にまとめて、解凍する必要があります。
個人的に一番、厄介だったのはクラウドとの同期です。
プログラミングが入っているファイルはonedriveと同期させていると、ファイル数が多くなってしまうため、異常にクラウドとの同期に時間がかかりました。
condaのメリット・デメリット
メリット
condaの仮想環境は、『Anaconda3』というファイルに一括して保存されます。
そのため、仮想環境を使い回すことが容易にできます。
パソコン交換などハードウェアを交換の際には、『requirements.txt』にまとめる必要があります。
勉強中の方や初心者などトライ&エラーが多い方には便利かと思います。
デメリット
Anacondaをインストールする必要があります。
いくつかの記事にあるように少し重たい、いらないライブラリもインストールするなどのデメリットがあります。
また、コマンドプロンプトでcondaを使用する場合は、環境変数の設定が必要となりますが、公式からは非推奨となっています。
Anaconda Promptを使用するのが無難です。
まとめ
プログラミング初心者、個人開発の方は、condaをオススメします。
ただし、業務での利用、大規模開発ではこの限りではないと思うので、よく調べた上で使用してみてください。